蚕種製造業で財をなした亀岡家の住宅
(2012.9.10)
旧亀岡家住宅
書斎に置かれているブリタニカ百科事典
伊達市保原町大泉にある旧亀岡家住宅(福島県指定重要文化財)を訪ねました。この建物は19世紀末頃、桑折町大字伊達崎で蚕種製造業を営んでいた亀岡正元によって建てられ、昭和60年(1985)正元の子孫・阿部正子から旧保原町に寄贈され、平成7年にこの地に復元組み立てられました。外観は全く洋風で、内部は大部分が純和風の座敷で床板には亀の彫刻がありました。、洋間が一室だけあり、そこにはブリタニカ百科事典がありました。
蚕種製造には中村善右衛門が発明した蚕当計を使用して温度湿度管理をして蚕の成長を管理し、健康で良品質の繭を生産する交雑種を作るために、日本種と中国種のそれぞれの繭の雌雄を鑑別して交配させ、病原菌に感染した蚕の有無を顕微鏡を使用して検査するなど、いろいろの手法を駆使して蚕種の品質管理を徹底して、良品質の蚕種を全国に出荷して信頼を得ていました。
(小画面の写真はクリックすると拡大画面になります)
旧亀岡家住宅
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顕微鏡
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